薬草観察記6  小雨の中やくそう会定例観察会開催!白浜,牧水公園編

薬草観察記6 小雨の中やくそう会定例観察会開催!白浜,牧水公園編

2022年9月19日
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連載第6回目の薬草観察記。

今回の観察場所は、①白浜(門川町)②東郷牧水公園(日向市)です。

雨天撮影を覚えて作品としての写真の幅が広がり、撮影が楽しくなりました(^^♪

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

9月10日 白浜(門川町)

ヒメノウゼンカズラ(用途不明)。浜の入り口に植栽されていました。庭先に植えられているのをたまに見かけます。
ハマゴウ(薬)果実を解熱、消炎、滋養強壮の目的で煎服。茎葉は茶材にもされます。
クズの花。噛んでみるとほんのり甘い味がします。乾燥したものを二日酔いに煎服。虫がたくさん入り込んでいるので採取して干すときは丁寧に虫を取り除いてください。

9月11日 東郷牧水公園(日向市)

9月11日はやくそう会の定例観察会でしたが、小雨の中での開催でしたが、参加者は熱心に観察していました。

9月は台風の季節で雨が多いので少しでも時間を作って観察に行ける時に行っておこうと思います。

また今回、10月23日開催の市民向け薬草観察会のコース決めも行いました。

アオツヅラフジ(薬)。つる性の植物は利尿効果があるものが多いです。
イヌホウズキ(薬・毒)。全草にジャガイモの毒と同じソラニンを含有するため内服には向かないが、帯状疱疹に煎液を外用すると効果があるらしい。
エノコログサ(用途不明)。ネコジャラシ。
オモダカ(食)。地下の球茎および若葉はあく抜きして食べられる。
カニクサ(薬)。膀胱炎に使う薬草。葉の縁の緑の濃い部分に胞子ができる。胞子の方が薬効が強い。
キカラスウリ(薬)。カラスウリと違って果実が丸っこい。
キキョウ(薬)。路傍のコンクリートの隙間にしたたかに咲いていました。根を咳止めに。
キツネノマゴ(薬)。風邪の解熱に。白花は珍しい!
アメリカキンゴジカ。近縁種は薬草だが、本種は用途不明。
キンミズヒキ(薬・食)。風邪の解熱、口内炎にうがい。全草撮影できる個体は少ないので貴重な一枚です。
キンミズヒキ(薬)花→果実へ。
クサギ(薬・食)。花がもうすぐ終わりかけ。
クズ(薬・食)の花。今が見頃。
クヌギ(薬・樹)のドングリ(堅果)
クルマバナ(用途不明)。面白い形をしています。
ゲンノショウコ(薬)。9月頃からが花期。日向近辺で見かけるのはもっぱら紫色の花。白花は見かけません。
コアカソ(食)
コナラのドングリ(堅果)。渋抜きすれば食べることは可能。
サイヨウシャジン(薬)
サイヨウシャジン(薬)根に鎮咳,去痰,解熱作用がある。
サルトリイバラ(薬・食)の果実
スイカズラ(薬)の果実
花弁の青いツユクサ(薬・食)
花弁が紫色のツユクサ
青と紫の中間(グラデーション)のツユクサ
ツルウメモドキ。手作りリースなどの民芸品として利用される。
ツルボ(薬)。葉っぱをほとんど見かけません。地面からツクシみたいに生えています。牧水公園では今回初めて観察。
ヌルデの開花(薬)
ネコハギ(用途不明)
ノアズキ(用途不明)。豆は食べられるらしいが、小さすぎて…(^-^;
ハシカグサ(用途不明)。今回初めて観察。
バショウ(薬)。根茎を利尿や解熱などに煎服。葉のしぼり汁に止血効果。
ヒガンバナ(有毒)。昔、球根はあく抜きして救荒食物にされたらしい。お彼岸時期の風物詩。
ヒナタノイノコズチ(薬・食)
ヘクソカズラの花(薬)
ヘクソカズラの果実(薬)。あかぎれに果実の汁をハンドクリームに混ぜて塗布すると治りが早い。
ミズヒキ(薬)の花。
メリケンムグラ(用途不明)
ヤマノイモ(薬・食)の果実

まとめ

今週もぐずついた天気でしたが、雨の中の撮影も慣れてきました。

雨の日に撮影することで天気の時には撮れない画像も撮れますので、作品としての幅が広がります。

小雨であればかまわず薬草観察に出かけようと思います(^▽^)/

9月10日 白浜(門川町)

ヒメノウゼンカズラ(用途不明)、ハマゴウ(薬)、クズ(薬・食)

9月11日 東郷牧水公園(日向市)

アオツヅラフジ(薬)、イヌホウズキ(薬・毒)、エノコログサ(用途不明)、オモダカ(食)、カニクサ(薬)、キカラスウリ(薬)、キキョウ(薬)、キツネノマゴ(薬)、キンゴジカ(近縁種が薬草、本種は不明)、キンミズヒキ(薬・食)、クサギ(食)、クズ(薬・食)、クヌギ(薬・樹・材)
クルマバナ(用途不明)、ゲンノショウコ(薬)、コアカソ(食)、コナラ(材・染料・堅果を食)、サルトリイバラ(薬・食)、スイカズラ(薬)、ツユクサ(薬・食)、ツルウメモドキ(用途不明)、ツルボ(薬)、ヌルデ(薬)、ネコハギ(用途不明)、ノアズキ(用途不明)、ハシカグサ(用途不明)、バショウ(薬)、ヒガンバナ(毒)、ヒナタノイノコズチ(薬・食)、ヘクソカズラ(薬)、ミズヒキ(薬)、メリケンムグラ(用途不明)、ヤマノイモ(薬・食)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など