薬草観察記29|ヤツデの果実を探して日向市沿岸で薬草観察

薬草観察記29|ヤツデの果実を探して日向市沿岸で薬草観察

2024年6月15日
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連載第29回目の薬草観察記。

今回の観察場所は「日向市塩見川河口~伊勢が浜周辺」です。

ヤツデの原稿を執筆中で、黒く熟した果実を撮影したくて薬草観察に出かけました。

観察終了後、細島に新しくオープンしたクルスコーヒーさんに足を延ばしてみました(^^♪

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

6月15日 塩見川河口

小雨降る中、一眼レフカメラにビニル袋をかぶせて撮影しました。

久しぶりの薬草観察ですが、緑を見るとやはり癒されますね(^^♪

▼アカメガシワ(薬・食)の雌花。近くの雄花は枯れかかっていました。胃炎・胃潰瘍・痔に煎服、痔には外用も。新芽を天ぷらなどで食べられます。

メドハギ(薬)。滋養強壮、高血圧、高血糖、鎮咳・去痰、胃炎・胃痛に乾燥した地上部、全草を煎服。多彩で万能な薬効を持つ。韓国では昔から強壮薬として薬酒にするようです。

▼クチナシ(薬・色素)の花。花は食べられます。果実に利胆、消炎などの作用があり、山梔子さんししの生薬名で漢方薬に配合。

テリハノイバラ(薬・酒)。果実が強力な下剤。果実を煎服、または酒に漬けて薬酒としてもよい。

▼ミツバ(薬・食)。海岸沿いに多く自生。葉は吸い物など各種料理に。消炎解毒の作用があり、でき物などに煎服または外用。

▼ミツバの花。小さくて毎度撮影が難しい(^-^;

▼ヤブジラミ(薬)。陰干し乾燥した果実を強壮に煎服。腫れ物に外用。果実はいつの間にか服に付いているひっつきむし。

▼メノマンネングサ(食?)。薬用にはしないと思いますが、コモチマンネングサと同様食べられると思います。コンソメスープが美味。

6月15日 伊勢が浜周辺

伊勢が浜周辺へ移動。大御神社の境内。

▼アジサイ(薬)。花を乾燥させてかぜの解熱に煎服。葉は毒性がありますので利用しないように。

▼ハマゴウ(薬・茶)が開花前。果実を解熱、消炎、滋養強壮の目的で煎服。茎葉を茶材に。

▼ボタンボウフウ(薬・食)。別名「長命草」で若芽は食べられる。強壮効果あり。刺身のツマにも。根を鎮咳、鎮静、利尿、強壮に煎服。

▼ボタンボウフウの花。きれいな状態で撮影したのは初めて(^^♪

▼ツボクサ(薬)。鎮静、抗菌・解毒・止血などに使われる薬草。インドの伝統医療アーユルベータでは健忘の改善、記憶力の向上などに利用される。保湿効果があり化粧品としても商品化されています。

薬草観察後、細島へ

▼観察終了後、細島へ寄り道。お目当てのクルスコーヒーさんへ

コーヒーだけでも20種類くらいのメニューがあり、好みに合うコーヒーが見つかると思います。

紅茶系やソフトドリンク系のメニューも多数。

▼一緒に来た妻はカフェオレ。私はスマトラマンダリンコーヒー

▼隣の和菓子屋「桃の木」さんで生どらも購入。黒っぽいのはあんこと思いきやわらび餅でした。しっかりとした深煎り系のコーヒーで甘いものに合います(^^♪

▼食べ足りず隣のベーカリー「gram」さんでアップルパイを追加購入。甘さ控えめでうまし(^^♪

まとめ

ヤツデの果実は夏に黒く熟すと文献にありましたので、探しに出かけましたが、海岸沿いのものはすべて落果して跡形もなくなっていました(^-^;

果実が残っているのは晩春くらいまででしょうか。

やはり地域によっても違うでしょうし、やはり文献通りにはいかないものですね。

でも久しぶりに癒されたので満足です(^^♪

来年はもう少し早め4月頃に撮影に出かけたいと思います(^▽^)/

6月15日 日向市塩見川河口~伊勢が浜周辺

アカメガシワ(薬・食)、アジサイ(薬)、メドハギ(薬)、クチナシ(薬・色素)、テリハノイバラ(薬・酒)、ミツバ(薬・食)、ヤブジラミ(薬)、ハマゴウ(薬・茶)、ボタンボウフウ(薬・食)、ツボクサ(薬)、メノマンネングサ(食?)、ヤツデ(薬)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など