薬草観察記23 | ㊗327号線開通!梅雨の晴れ間の椎葉村で薬草観察!

薬草観察記23 | ㊗327号線開通!梅雨の晴れ間の椎葉村で薬草観察!

2023年6月6日
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連載第23回目の薬草観察記。

今回の観察場所は「椎葉村松尾地区」です。

2022年の台風による国道327号線(通称「椎葉線」)の崩落により迂回路を余儀なくされていましたが、4月末にようやく道路が復旧。

一部交通規制はあるものの従来と遜色そんしょくのない往来が可能になりました。

ということで、心置きなく椎葉村に車を走らせ、薬草観察を決行です!(^▽^)/

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

6月4日 椎葉村松尾

この日は日曜日で連日続いた雨も上がり、日差しをそれほど強くなく絶好の薬草観察日和(^^♪

椎葉村松尾の私有林を中心に観察を行いました(^^♪

クマノミズキ(用途不明)。山のいたるところで白い花が開花していました。花が咲くと意外と自生が多いことがわかります。
クマノミズキの花
アオキ(薬)。日陰に生えてます。やけど・腫れ物に生葉をあぶって黒っぽく軟らかくなったら患部に貼る。
コモチマンネングサ(食)。毒性がなく食べられる。コンソメスープに入れるとシャキシャキした食感でおいしい。
アカマツ(薬)。過去に松の葉サイダー(松葉酒)の作り方も記事にしていますのでご参考までに。血液サラサラ効果、血管壁の強化作用があり、動脈硬化、高血圧、脳卒中の予防が期待できます。今回も葉を少し採取して持ち帰りました。
イチヤクソウ(薬)。初観察の薬草。あまりお目にかからないので大事にしましょう。民間薬としてむくむ時の利尿に煎服。生葉の汁を切り傷に塗布。妊婦に禁忌です。
イノコヅチ(薬)。根を通経つうけい,鎮痛,利尿、通便に煎服。下半身の不調に効果があるとされます。牛車腎気丸ごしゃじんきがんなどの漢方薬に配合。
イノコズチ。赤い節が特徴。生薬名「牛膝ごしつ」は牛の膝に似ていることにちなみます。
ウド(食・薬)。春先の若芽は酢味噌和え天ぷらがおいしい。風邪の初期の発熱・頭痛に根を煎服。
オオバコ(薬・食)。柔らかい葉はかき揚げ天ぷら、肉巻きなどに。風邪の咳止め、むくんだ時の利尿薬として乾燥した全草を煎服。種も同様の効果。
キランソウ(薬)。呼吸器症状(咳・痰,喉の痛み)および消化器症状(下痢,胃痛・腹痛)に全草を煎服。虫刺されに生の葉の絞り汁を患部につける。覚えておくと便利な万能薬草です。
クロモジ(薬)。薬用部位は根皮で胃腸虚弱、鎮咳去痰ちんがいきょたんに煎服。葉や枝の乾燥品もお茶や薬酒で楽しめる。とても香りが良い(^^♪入浴剤にしても。
コウゾ(材)。果実形成中。和紙の原料。
友情出演のコミスジ(小三條,Neptis sappho
サルトリイバラ(食・薬)。別名カカランハ。カカランダゴはこの葉で包んで蒸した団子。カカランは病気にかからんという意味だとか。若葉はお浸し和え物。水分が多く天ぷらには向きません。解毒・消炎作用があります。
テイカカズラ(薬)。解熱に乾燥した葉、茎を煎服。滋養強壮作用もある。腫れ物・湿疹・切り傷に生葉を外用。果実が面白い形。
ドクダミ(薬・食)。ちょうど花期。茶を作るため摘んで帰りました(^^♪黒豆茶とブレンドするとおいしい。腫れ物の排膿に外用。高血圧などに煎服。
ノイバラ(薬・食)。新芽は天ぷらで食べられます。刺に注意。
ヤブジラミ(薬)。果実はいつの間にか服に付いているひっつきむし。陰干し乾燥した果実を強壮に煎服。腫れ物に外用。
ユキノシタ(薬・食)。通年採取できる山菜。ちょうど花が咲いていました。天ぷらはふっくらしておいしい。
初観察!ヨモギの虫こぶ。ヨモギクキワタフシ(蓬茎綿五倍子)というそうで、ヨモギワタタマバエが作った虫こぶだそうです。中に幼虫が住んでいるようです。薬草としての使い方はあるんでしょうか?引き続き調査。
薬草観察後、私有地内で野草を採取。その場で天ぷらにして食べました(^^♪
カラムシ、ノイバラ、フユイチゴ、ウド、チャノキ、オオバコ、ユキノシタ、シソ、ドクダミ
本日の収穫物。ジャガイモ、ドクダミ、葛の根、キャベツ、アカマツ、ヒノキ。
薬酒、健康茶などに加工します(^▽^)/

まとめ

梅雨の晴れ間がのぞいた日曜日に、ここぞとばかりに椎葉に出かけました。

何はともあれ台風で崩落した道路が開通してよかったですね(^^♪

花は少なくなっていましたが、天ぷらやお浸しにして食べられる野草がたくさんありました(^^♪

これから月1回は薬草観察や菜園の手入れに椎葉村に通いたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m

6月4日 椎葉村松尾

クマノミズキ(用途不明)、アオキ(薬)、アカネ(薬)、アカマツ(薬)、イチヤクソウ(薬)、イノコヅチ(薬)、ウド(食・薬)、キランソウ(薬)、クロモジ(薬)、コウゾ(材)、サルトリイバラ(食・薬)、イキワタフシ(蓬茎綿五倍子)

参考文献はこちらをご覧ください(^▽^)/

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など