薬草観察記10  ハマウドの捜索,薬草観察会前ルート内植物観察 畑浦、牧水公園編

薬草観察記10 ハマウドの捜索,薬草観察会前ルート内植物観察 畑浦、牧水公園編

2022年10月28日
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連載第10回目の薬草観察記。

10月13日〜10月17日頃は七十二候の第五十候、晩秋>寒露>菊花開 (きくのはなひらく)

菊の花が咲き始める頃です。

菊はもともと薬用として日本に渡来したとする説があり、薬用・食用にできる菊を庭に植えてみたいですね。

画像

今回の観察場所は、畑浦(日向市)、②牧水公園です。

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

10月14日 畑浦(日向市)

磯釣りが楽しめる日向市の釣りスポット「畑浦」に植物観察に来ました。

半島のように海に突き出した地形で、その突端付近の磯が釣り場として人気です。

この日の目的は研究用のハマウドを探すこと。やくそう会の会員から目撃情報があり捜索しました。

険しい山道を歩いて磯にたどり着きます。釣りファン多し。
ハマカンゾウ(薬・食)。生薬名「金針菜」。
カラスザンショウ(薬)。タラノキと間違えられやすいですが、新芽は食べられません。新芽につやがあって柑橘系の香りがする点でタラの芽と異なります。
カラスザンショウの巨木。木質が固いので加工してすりこ木に使用されたりします。
ボタンボウフウ(薬・食)。別名「長命草」。セリ科で若芽は食べられます。
ありました!ハマウド(薬・食)。今の時期は枯れてるようですね。多年草なので根が残っていれば来年の春頃にまた新芽が出てくるはずです。
ハマウドの種子

10月15日 牧水公園(日向市)

またまた、牧水公園にやって来ました

薬草観察会のルートMAPの再確認。やはり1週間たつと花が枯れたり、果実が色づいたり様々な変化に気づきます。

来週に迫った観察会当日に配布するカモミールまんじゅうの試作品も届き、香り、味、風味すべてがグレードアップしていて期待が高まります(^^♪

カモミールまんじゅうの試作品
ヨメナ(薬・食)
イヌガラシ(食)。
カラスノゴマ(用途不明)。結実していました。
スギ(薬)の雄花。ここから花粉が舞います。
キンモクセイ(薬・酒)。花を薬用酒に漬けることもあります。

10月16日 牧水公園(日向市)

早朝から牧水公園に出かけて、やくそう会のTさんと観察会前のルート内植物の確認。

来週の観察会で一般市民向けて薬草をうまく説明できるか気が気ではありません(^-^;

秋晴れの清々しい朝でした
サネカズラ(薬)。果実の完熟は生食または酒に漬けて滋養強壮に。
サイヨウシャジン(薬・食)。ツリガネニンジンの近縁種。咳、痰、喉の痛みに乾燥した根を煎服。
苦味、えぐみがあるので甘味を加えると飲みやすい。
レモンエゴマ(薬・食)。揉むとレモンのような香りがする。エゴマの変種。
ビワ(薬・食)の花芽
アキノノゲシ(薬・食)
オトギリソウ(薬)。出血時の応急処置に。名前の由来が怖い。
ヤマハッカ(用途なし)。

まとめ

薬草観察会が迫ってきて、ルート内の100種類以上の植物を覚えるのが大変です。

薬草の魅力が伝えられるようぎりぎりまで勉強したいと思います。

10月14日 畑浦(日向市)

ハマカンゾウ(薬・食),カラスザンショウ(薬),ボタンボウフウ(薬・食),ハマウド(薬・食)

10月15~16日 (日向市)

ヨメナ(薬・食),イヌガラシ(食),カラスノゴマ(用途不明),スギ(薬),キンモクセイ(薬・酒),サネカズラ(薬),サイヨウシャジン(薬・食),レモンエゴマ(薬・食),ビワ(薬・食),アキノノゲシ(薬・食),オトギリソウ(薬),ヤマハッカ(用途なし)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など