薬草の採集方法
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「薬草茶作りの基礎知識」の2回目。
今回は「薬草の採集方法」について、文献に学びながら私の体験を交えて解説したいと思います。
採集場所
薬草の知識が深まると、野山に出かけたり、栽培したりしたくなったりして自然と体を動かすようになります。
そのように体を動かすこと自体が薬草の効能のひとつだと私は考えています。
薬草の採集場所に関しては、ご家庭で育てたものが一番安心して利用できますし、身近に薬草を観察し活用する中で理解も深まっていきます。
もし、可能であればご自分で薬草ハーブを栽培することをお勧めします。
家庭菜園、プランター栽培、市民農園の利用などご検討ください。
薬草の種や苗を求める方法は園芸店やネット販売などがありますし、身近な農産物直売所にも出品されている場合があるので足を運んでみてください。
ヨモギ、ドクダミなど身近でありふれた薬草になると販売されていませんので、野生のものを採取してくるか、庭やプランターに移植することになります。
野生のものを採集する場合は、地権者の許可をとった上で行うのが大原則。
国定公園などの自然保護地域での採取は厳禁ですし、整備された公園でも特別な許可がある場合を除き採取できません。
慣例的に採取できるのは公共の道路わき、河原、土手、公園名目の空き地などです。
栽培のための採集の場合は、気候環境が似通った近くの場所から採集してください。
採集とマナー
植物資源が枯渇しないよう、枯渇する心配のない比較的繁殖力旺盛な品種を選んで採集し、希少品種の採集は避けましょう。
希少な薬草を求めて山奥に分け入らずとも、手に入りやすい身近な薬草にこそ利用価値があります。
根を残して茎・葉、種子、果実、花といった地上部のみ必要最小限採集すれば、薬草が枯渇する心配はないと思われます。
健康維持の目的であれば地上部の利用だけで十分です。
茎・葉を利用する場合は葉先の柔らかい部位だけ採集し、堅い部分は残すなど枯れない配慮が必要です。
根や樹皮を利用する薬草に関しては、少数の株を菜園や植木鉢に移植し、栽培して増やしてから利用することをお勧めします。
根を掘り起こして採取した場合は、土をかぶせて元の状態に戻しておきましょう。
装備
装備品は手袋、スコップ、鎌やナイフ、剪定ばさみ、ビニール袋などをリュックに収納して出かけましょう。
適宜、スマートフォン、カメラなどを携行し撮影を楽しむのもよいでしょう。
携帯電話の通話圏であれば、グーグルマップに自生スポットをタグ付けすることもできます。
服装
採集時の服装や携行品は以下の各種リスクを軽減する目的でを選ぶとよいでしょう。
①紫外線・熱中症・疲労対策
肌の露出を避け、帽子をかぶり、無香料の日焼け止めを適宜使用してください。
夢中になって採集が長時間になると疲労困憊し、熱中症のリスクも出てきます。
市販の経口補水液や糖分の入った飴などの携帯をお勧めいたします。
②マダニ対策
ポリエステルなどの表面が滑りやすい素材で明るい色の生地の方が発見しやすいです。
ハイネックあるいはタオルを巻いて首を保護してください。
シャツの袖口は手袋の中に、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は長靴の中へと、それぞれしっかり入れて、マダニの侵入を防ぎましょう。
③マムシ対策
夏から初秋にかけての時期はマムシ活動時期。
長靴を必ず着用しましょう。水のある所も動きやすくなります。
④ハチ対策
黒っぽい服ではハチの攻撃性が上がるとされますので白っぽい服をお勧めします。
また、人工的な強い匂いはハチを興奮させますので、香水や整髪料などをつけるのは避けてください。
⑤その他の対策
肌の露出をなるべく避け、適宜虫よけを使用し、必要に応じ殺虫エアロゾール剤を使用して害虫を追い払ってください。
次回は…
マナーを守って安全に楽しく薬草の採集と活用を楽しんでいただけましたら幸いです。
次回は「薬草の処理・保存」についてまとめたいと思います。
薬食同源@男の弁当
シーフード丼弁当 |10月7日 No.392
【コメント】
ゲンノショウコは麦茶と相性がよいことを発見。
でも香りがいまいちなのでヨモギを入れて多少改善しましたが、リピしたくなる味にはほど遠い(^-^;
みちをの試行錯誤は続きます。
みちを動静10月7~8日
▼薬草観察会協賛企業様と打ち合わせ。経口補水液を無償提供いただけることに。
▼10月7日土曜日
第3回「森里海を結ぶフォーラム」in宮崎に参加
「自然の健康なくして人間の健康なし」とのメッセージがとても印象的でした。
岩手県の取り組みがとても参考になり、やくそう会で市民農園を借りて薬草栽培を行うアイデアを会員に提案。
▼10月8日日曜日
コメダ珈琲でモーニングメニューを食す。
〇ガイドブック執筆完了植物数 75