少数開催
3月19日に薬膳チームの主力メンバーお二人による薬膳試作会が行われ、カメラマンとして立ち会わせていただきました。
本当は会員みんなでワイワイやりたいのですが、コロナ禍で少数の開催です。
午前中、薬膳チームのRさんとSさんが山に山菜・薬草を採取へ。
いつもアクティブなお二人です!(^^)!
私は昼からカメラマンとして参加。
いろんな植物の新芽がニョキニョキ出てきて山菜取りには絶好の時期ですね。
野草摘み
今回採取した野草はウバユリ、ツクシ、ナノハナ(アブラナ)、ヨモギ、ノイバラ、カキドオシ等
いずれもフレッシュな新芽です。
とくにウバユリは初挑戦でどんなお味かワクワクです。
レシピ決め
いつものようにRさんのリードで食材をかじって味見したり、香り、色、形、やわらかさなど確かめながらどんなレシピにするか決めていきます。
その結果、以下のレシピで調理することが決まりました。
『ウバユリ』おひたしゴマ辛し和え、かき揚げ
『ヨモギ』ミートソースパスタ
『ノイバラとカキドオシ』てんぷら
『ツクシ』ウバユリ、えびとともにかき揚げ
『ノカンゾウ』おひたしマヨからし和え、チクワボートにはさむ
『ナノハナ』おひたしゴマ辛し和え
それと、Rさんが自宅から試作してこられた『カモミールうどん』です。
下ごしらえ
まずは下ごしらえ。
野草を洗う、つくしのはかまを取る、切る、茹でる、水にさらす
いつもながら複数作業を手際よくこなしてくお二人の仕事ぶりには感心させられます。
お二人の労をねぎらうため、自家製たんぽぽコーヒーを入れて差し上げました(^-^
ヨモギのミートソースパスタ
先ずはヨモギのミートソースパスタ。
このレシピは以前開発したのものですが、今回動画撮影用に再度調理です。
この日はあいにく強風で、外の風の音が収録されてしまいましたがなんとか編集でカバーします(^-^;
初挑戦『ウバユリ』
薬草を習いたての頃、ウバユリは苦くて食べられないと聞いていましたので、手を出していませんでしたが、食べられるという文献もあり、トライしてみようということになりました。
そのままかじってみたところ、やはり苦い!
下処理でこの苦みがどこまで抜けるかで食べられるかどうかが決まりそうです。
今回はゆでた後、10分ほど水にさらした後、かき揚げとマヨネーズからし和えにしました。
ついでにノカンゾウも同様にマヨからし和えにしました。
ノカンゾウはくせのない山菜で生で食べても苦くありません。
その他のレシピ
その他のレシピは菜の花のおひたし、ノカンゾウ・ノイバラ・チーズのチクワボートのせ、ノイバラとカキドウシの天ぷら、カモミールうどんとRさんがリードして次々と試作品が出来上がっていきました。
実食
すべて出来上がり、いざ実食です!
ヨモギのミートソースパスタはヨモギがまったく違和感なくミートソースにマッチしていました。
以前もっと苦い山菜をハンバーグにしたこともありましたが、ひき肉に合わせると山菜のきつい香りや苦味などが和らぎ、食べやすくなります。
さて、気になるのは初挑戦ウバユリ。
先ずはかき揚げを実食。
天ぷらにするとほどよい苦みになり、エビのうまみも合わさってビールが飲みたくなるお味です(^-^;
やはり天ぷらにするとたいていの山菜はあくが抜けてしまいます。万能な調理法ですね。
次にウバユリのマヨからし和え。
からしの辛味が過ぎ去った後に、ウバユリの苦味がしばらく後を引きます。
やはり結構苦いですね。
でもクサギほどは苦くないので、しっかり水にさらせば大丈夫だと思いました。
後日、水にさらす時間を1時間にしたところ食べやすくなったそうです。
それ以外のレシピに関しては、『ノカンゾウのマヨからし和え』はくせがなくニラのような食感でいくらでも食べられそうです。
『チクワボートのせ』は、くせのないノイバラとノカンゾウの組み合わせですから問題なく食べられます。
独特だったのが『カキドオシの天ぷら』の香りと風味。シソ科だけに香りが強く、いいアクセントになる思いました。西洋のハーブのように香りが強いのでピザのトッピングなんかにもいけると思います。
『カモミールうどん』は味は良かったですが麺の調製がうまくいかず、次回に期待です。
野草を食し薬草を学ぶ意義
この豊かな時代にあって、正直このような野草を食さずともまた薬草を使わずとも問題なく生きてはいけます。
でもそれはあくまで平時が続いていくことが前提の話。
災害、紛争といつ何が起こるか分からない時代を私たちは生きています。
非常時に生き延びる知恵として、野草や薬草の知識を蓄積して伝承していくことが私たちの使命と考え、需要は少なくとも地道に文章や映像を残していきたいと思います。