4つの効能
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私が代表を務める市民グループ「やくそう会」は日向市で一般市民を対象としたグリーンツーリズムイベント「みんなの薬草観察会」を主催しています。
薬草観察会は野山に出かけて身近に自生している薬草を観察し、薬草の知識や活用法を学んでいただいた後、薬草を使った料理を試食していただくイベントです。
薬草とは、なんらかの薬効を有し、薬として使う植物のことですが、薬として使うだけでない以下の4つの効能があります。
①薬草やその文化を学習すると博識になり脳が活性化する。
②薬草を知ると外に出かけたくなる。野山を歩きながら薬草を観察すると心地よい運動になる。
③豊かな自然の中で植物の緑や花を眺めるだけで癒しの効果がある。
④頭と体で薬草を学んだら、先ずは料理やお茶など気軽な利用法に挑戦。ポリフェールなどの体にいい成分を取り込んでなんとなく体調が良くなる。
4つの効能をまとめると、頭にも体にもよく、癒されて食につながり、結果的に健康になるということ。
最初から高度な知識を身に着けて病気の治療に使おうとするのではなく、手に入りやすくて作用の穏やかな薬草をいくつか覚えて、過度に薬効は気にせず、食材や茶材として気軽に利用してみることをご提案しています。
たとえば薬草茶を気軽に毎日続けていると、「そういえば最近、風邪ひいてないなぁ」といった具合に効果が現れてきます。
そこで効果が実感できたら、少しずつステップアップしていけばよいのです。
ライフワークとしての薬草観察
薬草の学習は薬としての知識だけでなく、歴史や文化など幅広い分野に及ぶため、奥が深く終わりがありません。
趣味や教養の一環としてライフワークにできる分野だと思います。
民間伝承されてきた薬草は、必ずしも科学的に証明されたものではありませんが、その機能性と情緒性の両面から人々の心や体を癒し、自然治癒力の向上に貢献してきたと言えます。
私たちは薬草を病気の治療に使うよりも、普段からお茶や食材として適度に取り入れることで、病気の予防目的で利用することを提案しています。
もしも本格的に病気になったら薬草ばかりに頼らず、病院を受診して適切な治療を受けてください。
それだけはお約束頂いて、楽しい薬草ライフをお過しご頂けましたら幸いです。
▼写真はやくそう会ホームページ 第2回「みんなの薬草観察会」の記事より引用しましたm(__)m