薬草観察記24|マイナスイオンあふれる鹿川渓谷で薬草観察!

薬草観察記24|マイナスイオンあふれる鹿川渓谷で薬草観察!

2023年6月25日
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連載第24回目の薬草観察記。

今回の観察場所は鹿川渓谷ししがわけいこく(延岡市)」です。

6月21〜25日頃は二十四節季で夏至げし、七十二候で乃東枯 (なつかれくさかるる)ウツボグサが枯れていく頃です。

この日は鹿川渓谷近くにウツボグサが群生しているとの情報を得て撮影に出かけました。

ちなみに高2の次女が生物の勉強を兼ねて初めて同行してくれました(^^♪

秋草と

きけばいとしく醜草しこぐさ

うつぼ草さへすてがてにする

【現代語訳】

秋草と聞けばいとおしい。つまらない草のうつぼ草でさえ捨てがたくする。

「白梅集」※白梅集は牧水と妻・喜志子の共著でこの歌は喜志子の歌
枯れつつあるウツボグサ(薬)F先生撮影。

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

6月24日 鹿川ししがわ渓谷

鹿川渓谷付近は比叡山、大崩山など多くの登山スポットがあり、この日も多くの登山客とすれ違いました。

とにかく空気がおいしい!(^^♪

鹿川渓谷への往路途中には登山道入り口が多数あり、登山客で賑わっていました。

渓谷への往路214号線沿いで見つけたモミジバスズカケノキ(樹)。スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種。大きな鋸歯のある3~5裂の葉で、うろこ状に不規則にはがれる樹皮が特徴的。

モミジバスズカケノキの果実。

タケニグサ(毒)。周りのどの植物とも似ていない存在感があります。欧米では園芸用で人気だとか。茎や葉を折るとでてくる橙黄色の汁を外用すると水虫に効果があるという文献がありますが、有毒であり利用はお勧めしません。

ネムノキ(薬)。乾燥した樹皮(合歓皮)を関節痛・腰痛に煎服・外用・浴用。精神安定、強壮、利尿作用もあります。

鹿川渓谷に到着。周辺はアウトドアスポット天国のようです(^^♪

遊歩道沿いにある鳥居とお社。

渓谷と滝が見えてきました。マイナスイオンがあふれてます(^^♪

ツルツルの岩肌を滑るように清流を形成。まるで天然のウォータースライダー!

リョウブ(薬)。食経験ありませんが春の若芽をあく抜きして山菜料理にできるようです。

ムラサキシキブ(薬)。秋に美しい紫色の果実を多く付けます。民間療法で寄生性皮膚病には生の葉の汁または乾燥した枝・葉の煎液を患部に塗布します。

今は廃屋となった旧温泉施設の横を流れる清流。つわものどもが夢の跡。

ノキシノブ(薬)とマメヅタ。苔むした風情が良き(^^♪

サルトリイバラ(薬・食)。カカランハと呼ばれ、カカランダゴはこの葉で包んで蒸した団子。排膿解毒作用があり、腫れ物,出来物,ニキビなどに乾燥した根茎を煎服。

マタタビ(薬)。6月頃から葉の白化が観察できます。果実の虫こぶを薬酒にします。

シロモジ(樹)。3裂の葉が印象的。クロモジと違って薬用にはしないようです。

まとめ

今回はウツボグサを探しに出かけて結局撮影できませんでしたが、清流の側に身を置くだけでたいへん癒され、大満足の薬草観察でした(^^♪

高2の次女と初めて薬草観察に出かけましたが、車の中でこれからの進路の話とか普段できない話がたくさんできたのもうれしかったですね(^^♪

帰りの道の駅でサンショウとノコギリソウとショウガの苗を買い、旅の記念に庭に植栽しました。

枯らさないよう大事に育てたいと思います(^▽^)/

最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m

6月24日 鹿川渓谷

モミジバスズカケノキ(樹)、タケニグサ(毒)、ネムノキ(薬)、リョウブ(薬)、ムラサキシキブ(薬)、ノキシノブ(薬)、サルトリイバラ(薬・食)、マタタビ(薬)、シロモジ(樹)
【購入品】
サンショウ(薬・食)、ノコギリソウ(薬)、ショウガ(薬・食)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など