連載第9回目の薬草観察記。
10月8日〜10月12日頃は七十二候の第四十八候、中秋>秋分>鴻雁来 (こうがんきたる)。
雁が北から渡ってくる頃です。
これからの季節、鴨や雁が水辺をすいすい泳ぐ姿が観察できますね。
【若山牧水】
里川に 故郷なつかしみ そぞろ立てば 夕空遠く ゆくは雁にや
歌集未収録
今回の観察場所は、①大王谷運動公園周辺(日向市),②幸脇漁港周辺(日向市),③牧水公園,④日向サンパーク(日向市)です。
熊本大学渡邊教授と学生さんが研究のため日向市にご来訪。研究目的の薬用植物サンプリングに同行させていただきました。
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの
(油)=油の原料になるもの
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物
(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
など
10月8日 大王谷運動公園周辺(日向市)
数か月ぶりに大王谷運動公園周辺にやってきました。
もう少しマメに足を運んだ方が自然の変化を記録できるんですけどね。
行くところが多すぎて…(^-^;
10月9日 幸脇漁港周辺(日向市)
この日は熊本大学薬学部の渡邊教授と研究室の学生さんが研究目的で日向市に来訪。
浜辺の植物のサンプリングに同行しました。
合間を縫って「わたなべ先生のワンポイント薬草講座 ハマカンゾウ編」を収録していただきました。
是非ご視聴ください(^▽^)/
薬草採取が終わったあと、市街地へ移動し懇親会も開催。
10月9日 牧水公園(日向市)
海辺の漁港から一転、山手の牧水公園へ移動。
ここでも研究目的のサンプリングに同行。
10月10日 日向サンパーク(日向市)
昨晩の懇親会で見事に二日酔い(^-^;
ということで、二日酔いに効くとされる「クズの花」を煎じて服用してみました。
重たい瞼がパッチリ開いて、視界がすっきり開けるような感じがします。
効果あったといっていいのかな?
この日は東郷学園で12月8日開催の小学生対象カモミール軟膏作り教室の打ち合わせを、教頭先生、教授、私の三者で行いました。
方向性が決定し、実りある会議だったと思います。
ちなみにこのカモミール軟膏作り教室は熊本大学薬学部の渡邊教授が主導する事業で、日本学術振興会・令和4年度科研費補助金(ひらめき☆ときめきサイエンス)採択事業です。
浜の植物は食べられるものが多いですが、希少種も多いので大切にしてください。
まとめ
いろんなことがありすぎて目が回るような週末でした。
少々疲れましたが補中益気湯を飲んで翌日から元気に出勤(^^♪
命ある限り、薬草がある限り、まだまだ薬草観察は続きます!
10月8日 大王谷運動公園(日向市)
アオツヅラフジ(薬)、アカメガシワ(薬)、イタドリ(薬・食)、ウラジロ(飾り)、クサギ(食・薬)、クリ(薬・食)、コマツナギ(不明)、サクラ(薬・食)、サルトリイバラ(薬・食)、ハゼノキ(薬・蝋)、ヒヨドリソウ(用途不明)、マテバシイ(食)
10月9日 幸脇漁港(日向市)
ハマボウフウ(薬・食)、ハマカンゾウ(薬・食)、イタビカズラ(食)、ハマヒルガオ(不明)、ツルボ(薬・食・弱い毒)
10月9日 牧水公園(日向市)
ヤブマメ、ヨメナ(食)、コガネタヌキマメ(用途不明)
10月10日 日向サンパーク(日向市)
ノジギク(薬)、カンゾウ(薬・食)、ヤツデ(薬)
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの
(油)=油の原料になるもの
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物
(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
など