連載第29回目の薬草観察記。
今回の観察場所は「日向市塩見川河口~伊勢が浜周辺」です。
ヤツデの原稿を執筆中で、黒く熟した果実を撮影したくて薬草観察に出かけました。
観察終了後、細島に新しくオープンしたクルスコーヒーさんに足を延ばしてみました(^^♪
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの
(油)=油の原料になるもの
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
など
6月15日 塩見川河口
小雨降る中、一眼レフカメラにビニル袋をかぶせて撮影しました。
久しぶりの薬草観察ですが、緑を見るとやはり癒されますね(^^♪
▼アカメガシワ(薬・食)の雌花。近くの雄花は枯れかかっていました。胃炎・胃潰瘍・痔に煎服、痔には外用も。新芽を天ぷらなどで食べられます。
▼メドハギ(薬)。滋養強壮、高血圧、高血糖、鎮咳・去痰、胃炎・胃痛に乾燥した地上部、全草を煎服。多彩で万能な薬効を持つ。韓国では昔から強壮薬として薬酒にするようです。
▼クチナシ(薬・色素)の花。花は食べられます。果実に利胆、消炎などの作用があり、山梔子の生薬名で漢方薬に配合。
▼テリハノイバラ(薬・酒)。果実が強力な下剤。果実を煎服、または酒に漬けて薬酒としてもよい。
▼ミツバ(薬・食)。海岸沿いに多く自生。葉は吸い物など各種料理に。消炎解毒の作用があり、でき物などに煎服または外用。
▼ミツバの花。小さくて毎度撮影が難しい(^-^;
▼ヤブジラミ(薬)。陰干し乾燥した果実を強壮に煎服。腫れ物に外用。果実はいつの間にか服に付いているひっつきむし。
▼メノマンネングサ(食?)。薬用にはしないと思いますが、コモチマンネングサと同様食べられると思います。コンソメスープが美味。
6月15日 伊勢が浜周辺
▼伊勢が浜周辺へ移動。大御神社の境内。
▼アジサイ(薬)。花を乾燥させてかぜの解熱に煎服。葉は毒性がありますので利用しないように。
▼ハマゴウ(薬・茶)が開花前。果実を解熱、消炎、滋養強壮の目的で煎服。茎葉を茶材に。
▼ボタンボウフウ(薬・食)。別名「長命草」で若芽は食べられる。強壮効果あり。刺身のツマにも。根を鎮咳、鎮静、利尿、強壮に煎服。
▼ボタンボウフウの花。きれいな状態で撮影したのは初めて(^^♪
▼ツボクサ(薬)。鎮静、抗菌・解毒・止血などに使われる薬草。インドの伝統医療アーユルベータでは健忘の改善、記憶力の向上などに利用される。保湿効果があり化粧品としても商品化されています。
薬草観察後、細島へ
▼観察終了後、細島へ寄り道。お目当てのクルスコーヒーさんへ
コーヒーだけでも20種類くらいのメニューがあり、好みに合うコーヒーが見つかると思います。
紅茶系やソフトドリンク系のメニューも多数。
▼一緒に来た妻はカフェオレ。私はスマトラマンダリンコーヒー。
▼隣の和菓子屋「桃の木」さんで生どらも購入。黒っぽいのはあんこと思いきやわらび餅でした。しっかりとした深煎り系のコーヒーで甘いものに合います(^^♪
▼食べ足りず隣のベーカリー「gram」さんでアップルパイを追加購入。甘さ控えめでうまし(^^♪
まとめ
ヤツデの果実は夏に黒く熟すと文献にありましたので、探しに出かけましたが、海岸沿いのものはすべて落果して跡形もなくなっていました(^-^;
果実が残っているのは晩春くらいまででしょうか。
やはり地域によっても違うでしょうし、やはり文献通りにはいかないものですね。
でも久しぶりに癒されたので満足です(^^♪
来年はもう少し早め4月頃に撮影に出かけたいと思います(^▽^)/
6月15日 日向市塩見川河口~伊勢が浜周辺
アカメガシワ(薬・食)、アジサイ(薬)、メドハギ(薬)、クチナシ(薬・色素)、テリハノイバラ(薬・酒)、ミツバ(薬・食)、ヤブジラミ(薬)、ハマゴウ(薬・茶)、ボタンボウフウ(薬・食)、ツボクサ(薬)、メノマンネングサ(食?)、ヤツデ(薬)
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの
(油)=油の原料になるもの
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
など