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草姿のよく似たマメ科の植物3種
3~4月にかけて草地でよく見かける、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、スズメノエンドウ、カスマグサの違いを観察しました。
自宅近くの空き地に探しに行ったら、3種類とも同じ場所であっさり発見(^^♪
このマメ科3兄弟は基本同じ場所に生えているものなのでしょうか?
他の場所の観察も必要ですね(^^
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh.
スズメノエンドウ Vicia hirsuta (L.) Gray
カスマグサ Vicia tetrasperma (L.) Schreb.
『カ』ラスと『ス』ズメの間をとって『カスマ』グサとしたのが名前の由来。
あとがき
花外蜜腺を備えているのは、蟻をおびき寄せて新芽につきやすいアブラムシを捕食させるヤハズエンドウの戦略ではないかとの卓見をSNS上で述べておられる方がいらっしゃいました。
ヤハズエンドウの新芽は栄養豊富でアブラムシがつきやすいため、非常に理にかなった説だと思います。
ただし、スズメノエンドウとカスマグサには花外蜜腺はありません。
三種ともマメ科の植物のため、根粒菌の働きで窒素固定を行い土に栄養を与えます。
種子を取っておいて、冬場の農閑期に畑にまいておけば、春先に発芽して健全な土づくりに役立つかもしれないと思いました。
またいずれも食用可能で、ほんのり豆の風味がします。
機会があれば料理や健康茶づくりを試してみたいと思います。