ニラの種、採れました|体を温める薬膳食材

ニラの種、採れました|体を温める薬膳食材

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いいにらの日

11月12日は「いいにらの日」。

出荷量が増える11月の中で、12日を「いい(1)に(2)ら」と読む語呂合わせからつけられたそうです。

5年くらい前までは家庭菜園でも育てていましたが、育ちが悪くなってきたので植えなくなりました。

しかし、おそらくその当時うちの畑から逃げ出したニラが畑の周辺で野生化して大繁殖。

畑よりもやせた土地の方を好むようで、現在も活き活きと勢力範囲拡大中です(^-^;

調べてみると畑で栽培するなら定期的な株分け・植え替えが必要のようですね。

食材としてのニラ

野菜(葉)としての旬は11~3月

中華料理、炒め物、鍋など各種料理に香り高いスタミナ野菜として重宝されます。

個人的には赤だしの味噌汁に入れて朝食べると元気に出勤できます(^^♪

10~11月の時期は種がたくさんつきます

生薬名「韮子(きゅうし)

強壮、強精、利尿、下痢止め、鎮痛などの目的で利用されます。

私はまだ使用経験はありません(^-^;

個人的には冷えてお腹が緩い時、元気がない時に薬膳食材として使用したいところ。

腰痛などに薬としても利用できるようです。

ということで、ニラの種を採取しました。

穂先をもみもみして種を落としますが萼やらがまざるので、いったん全部水に漬けて、浮いてくるものは捨ててください。

水に沈んだ種は中身が詰まっている証拠ですので、それだけを使用します。

日干し保存していざという時があれば使いたいと思います(^▽^)/

ニラの種:2023.11.12撮影

有用植物メモ

【植物名和名(漢字)】

ニラ

【学名】

Allium tuberosum Rottler ex Spreng.(諸説あり)

【科名APG】

Amaryllidaceae(ヒガンバナ科)

【生薬名、別名】

①葉:韮菜(きゅうさい) ②種:韮子(きゅうし)

【花期】

8~9月

【野菜としての旬】

11~3月

【使用部位】

①葉、②種

【採取と調製】

①葉は必要時収穫、②種は9~11月落果前に収穫して日干し乾燥。

【効能・栄養】

中医の分類では体の奥からの冷えを改善する「温裏類」に分類される

韮菜きゅうさい=五気六味:温・辛,帰経:肝・胃・腎

  • 血液サラサラ効果で動脈硬化・血栓予防(香り成分・硫化アリル含有)
  • 疲労の回復(硫化アリルがビタミンB1吸収促進、食欲増進)
  • 冷えや食あたりによる下痢を止める(温陽解毒)
  • 脾胃・腹部、手足の冷え・痛みをとる(下気散血)

韮子きゅうし=五気六味:温・辛甘,帰経:肝・腎

  • 腹部の冷え、痛み、インポテンツの改善(壮養補腎)
  • 頻尿、尿漏れ、おりもの過多などの症状に(個精止帯)

【使用法】

味噌汁、粥・雑炊、餃子など適宜調理して食べる

※ちなみに蕾・花も食べられます

強壮、強精、下痢止め薬としてインポテンツ、遺精、頻尿、おりもの過多、下痢などに1日量2~8gを砕いて、3回に分けて水で服用。煎じ液を服用してもよい。種の粉末は止まらないしゃっくりによいとされる。
腰痛、膝関節痛などに1回30~40粒をぬるま湯か水で直接飲むと速効がある。

注意点

全ての薬草に言えることですが、薬草を利用して体に合わないと感じることが稀にあります。使用後、気分不快、吐き気、かゆみ、蕁麻疹など体に異常を感じた場合は使用を中止してください。

ニラの花も酢の物などで食べられます。最近では直売所にも出荷されていますよ。

参考文献はこちらの【薬膳・山菜】の章をご覧ください(^▽^)/

外部リンク:文部科学省食品成分データベース